成長を見せる菊池雄星

西武・雄星、3勝目「粘れてよかったな」(サンスポ)


大事な首位攻防戦の第2ラウンドに先発した菊池。プレッシャーもかかったであろう試合で8回1失点と見事な結果を出し、期待に応えてくれました。


言わずと知れた6球団競合の逸材。1年目は故障やらなにやらで苦しみ、本人の悩みも深かったことと思いますが、芯が強いのでしょう。体つきを見るだけでも、しっかりトレーニングに取り組んできたことが分かります。その甲斐あって球威も回復してきました。ただそれでも、今年の前半戦までは打者を打ち取るのに苦労しており、決め球不足という印象でした。


それが一変したのが後半戦、7月26日のロッテ戦。オフに磨いていたスローカーブを実戦で初披露した菊池は、5回1失点の好投。注目すべきは、それまでなかなかとれていなかった三振を、イニングを上回る6個奪ったことでした。それ以前の登板では、16回1/3を投げて20被安打、7奪三振奪三振率は約3.8。


それが、カーブ解禁以後の試合では、32回2/3を投げて29被安打、28奪三振奪三振率は約7.7。被安打率も向上していますが、それ以上に奪三振能力が倍に上昇していることが分かります。


今や優勝へ向けてのキーマンの一人。今後大舞台で活躍する姿が楽しみです。……もっとも、現状の投球にはまだ満足はしてませんけどね。もっと150キロをガンガンマークして、なおかつ制球もキレも一級品のピッチャーにと、期待は大きいです。