「投資信託を読む」
- 作者: 菊池誠一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2001/04/27
- メディア: 単行本
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タイトル通り、投資信託の入門解説本です。大学教授が書いただけあって、一方的に投信のメリットを強調するのではなく、いわゆる「野村一兆円ファンド」の失敗例や、証券会社が売りたがるアクティブ投信のデメリットも解説。読みやすくバランスのとれた好著だと感じました。ただ、出版が2001年であり、その後のネット証券の普及、世界金融危機の現状を考えると、大分古くなってしまってしまってますかね。今じゃETFもありますし。
投資信託のメリットは長期運用してこそというのは本書に限らずよく言われることなのですが、さて、バブル崩壊以後、20年経っても当時の1/4程度の日経平均株価を見ていると、果たして過去の実績が今後も適用できるのか。疑問の残るところではあります。
評価しておいてなんですが、個人的には「株は個別銘柄を選んでこそ楽しい」という趣味の感覚なので、投信にはあまり心引かれなかったり。長期で運用するとしても日本株ではなく、中国とか海外分散投資用ということになるかと思います。