金曜ロードショー「カイジ 人生逆転ゲーム」

「あのカイジが実写映画化」の報を聞いた時、「なんと無茶なことを」と思ったものです。劇場まで観にいくことはありませんでしたが、原作ファンとして気になっていた作品。金曜ロードショーで初見となりました。


果たしてこれが、期待以上に面白かったです。多少無理はありますが、原作の世界観を十分に理解した上で気合を入れて作ったのが伝わってきました。特に、鉄骨渡りの恐怖感、Eカードの緊迫感はかなりのものでしたね。冗長にならないよう、Eカードのルール変更も上手いアレンジ。地下労働編の班長や三好まで顔を出すのもニクい構成でした。アレンジと言えば、遠藤が女性になったのも「おいおい」と思ったものですが、すぐにこれがはまっているように見えてくるから不思議です。


ただ、限定ジャンケンが大幅に省略されちゃったのは残念でしたかね。いくらなんでも省略しすぎって感じのところもありましたが、そこは映画というよりTV側でのカットなんでしょう。元の出来をDVDレンタルあたりで確認したくもなりますが、今はDVDより地デジのほうが画質が良いので、わざわざ画質の落ちるものを借りるというのも変な話。かといってブルーレイレンタルはそんなに広まってませんし……。まあ、過渡期ですかねえ。


そんなこんなで楽しめました。原作同様、悪役である利根川や会長のセリフに無視できない重みがあります。でも、敢然と立ち向かうカイジがかっこ良かったですね。