セイバーメトリクスの誘惑

交流戦も折り返し。野球の季節たけなわであります。


さてその野球関連の話として、最近僕がちょっと気になっているのが「セイバーメトリクス」。こちらの「日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」」を読みますと、いろいろと興味深いデータがあって引き込まれます。たとえば盗塁について

「塁を許した場合には相手方に0.18点の利得が認められる。また、盗塁を刺された場合には0.32点の期待値を失っていることになる」


今まで漠然としかとらえられなかった盗塁の効用について、ここまでざっくりと数字で示されると、なんだか衝撃的なものがあります。この結果によると、盗塁成功率が約65%を超えれば「有効」ということになりますね。ただ、これはあくまで結果なので、盗塁成功率70%の選手にいつでも盗塁を命じれば良いかというと、それは違うんでしょうけど。


セイバーメトリクスはまだ日本の野球ファンには浸透していませんが、おそらく、最初に取り入れられるのは守備評価ではないかなと。打撃や投球と違って、守備には確立した(伝統的な)評価基準が無い分、受け入れられやすい気がします。


各種セイバーメトリクス関連のサイトを見ますと、「アメリカは進んでいるのに、日本は遅れている。早く追いつかねば」的な雰囲気が感じられて、明治維新の志士ってこんな感じだったのだろうかと、すごい連想をしてしまいまったり。


個人的には半信半疑といったところも残るんですが、日本野球は基本的にはアメリカの後を追ってますし、そろそろ日本でも普及してくのではないでしょうかね。