[野球]2008年 プロ野球戦力分析 パリーグ編その2
埼玉西武ライオンズ

・野手陣 ★★★
カブレラが抜け、和田が抜け、おまけに福地までも抜けてしまいました。これで戦力ダウンしないはずがありません。威圧感がだいぶんなくなってしまいました。まずはクリーンナップの確定からして問題ですが、中島4番というのが首脳陣の構想のようです。悪くないとは思いますが、中島はやっぱり3番で、4番ブラゼル、5番GGの方がジグザグになって良いんじゃないかと。


いずれにせよ、不確定要素が多く、希望的見地に頼るほかありません。赤田が故障から完全復活し、中島、GGは去年並以上。あとブラゼルが当たって中村、松坂が開花する。このくらい重ならないと優勝を狙うには厳しいです(Aクラスならこのうち半分くらいでもいけるかもしれませんが……)。


・投手陣 ★★★+
明らかに低下した攻撃力に対して、投手陣は補強されました。ヤクルトから石井一久、中日から岡本真也を獲得。一昨年は豊田が抜け、去年は松坂が抜けたことを考えると、久々の景気の良さです。


先発は涌井、岸、西口、石井一の4人を柱として、復活を狙う帆足と、いいかげん活躍して欲しい大沼、新外国人のキニーら。意外なほどの充実度を見せるのがリリーフ陣で、グラマン、小野寺、三井、岡本真、岩崎、山岸、山崎、星野と左右バランスよく揃いました。抑えは小野寺が有力視されていますが、結局グラマンになりそうな予感です。


不安材料は涌井の五輪離脱と岸のジンクス、西口と石井の衰え。しかしまあ、この辺も、打線同様、やってみないとわかりませんかね。


・総合 ★★★
25年連続Aクラスの金字塔が途切れてしまって意気消沈気味ですが、ここで踏ん張らないと本気で低迷してしまいそう。野手は戦力ダウン、投手は戦力アップの難しいチーム情勢ですが、渡辺新監督の手腕が問われます。優勝を、とはファンでもなかなか言いにくいですが、とにかくAクラスの奪回を求めます。


★注目選手 クレイグ・ブラゼル
カブレラの穴を埋めるべく獲得したファーストのパワーヒッター。去年は3Aで3割30本と、パワーだけでなく率も残せるか? この手の選手は日本野球への適応しだいとしか言いようがないのですが、もし大外れだと今年の貧打は決定的です。カブレラ並みとは言いませんが、悪くても2割5分の25本くらいは打ってもらわないとなりません。幸いオープン戦ではそこそこ結果が出ていますが、さて。


★注目選手 大沼幸二
期待され、期待され、期待され続けて早幾年。でももう本当に、やってくれないと困ります。昨季後半は先発でそこそこの結果は残しましたが、そこそこすぎでした。持っている素質からすれば、せめて8勝、できれば二桁。これも毎年言っているような気もしますけどね。