「魁!! 男塾 1〜34」
- 作者: 宮下あきら
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: 文庫
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かつて一世を風靡したという人気漫画「男塾」。今まで読んだことがなかったので、一気に最終巻までいってみました。
いやあ、良くも悪くも予想外に変なマンガでしたね。もうちょっと硬派な学園物というイメージがあったのですが、初期のギャグ編から中盤のひたすらバトルバトルなノリ、そして強引なまでのラストの投げ方。同一人物とは思えないほどキャラの性格が変わったり、これほどバランス・構成のむちゃくちゃな作品だとは思っていませんでした。最後なんてもう作者が面倒になったようにしか見えませんでしたものね。
しかしこれが面白い。厳密にストーリーを追い出すとあれですが、個々のシーンだけを見ていくとさすがに人気作です。それぞれの能力を使って戦うというのは「ジョジョ」に通じるものがあるなあ。それにバトルの中にも最後までユーモア感覚があります。この2作が一時期併走していたというんですから、ジャンプはすごかったんですねえ。
そうそう、時々ネットで見かけた「民明書房」にも本格的に触れることが出来ましたよ。デタラメな技も適当に理屈っぽくするあの手法は好演出だと思いますね。途中からはギャグの役割も果たしてますし。