春の心地と年を取る感性と

4月になりました。気候もすっかり穏やかで、すっかり春の心地です。良くマンガなんかで、浮かれている人に対して「春だからねえ」なんてセリフがあったりしますが、心なしか自分も気分が明るくなるようでした。


でも思いますに、そういう感覚って昔は毎日のようにあったもののような気がするんですよ。かつてあった感性が年を取るごとにだんだん衰えていく。しかも、少しづつ無くなっていくものだから自分では気づかない。それを残念に感じたりもするのです。


たぶん人間は、事実についての記憶が連続しているつもりでも、そのときの気分・心地というのは正確には覚えていられないものなのでしょう。のど元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので、きっと大切な感覚をどんどんと取り落としていっているんだろうなあ……。しょうがないにしても寂しいことです。