年末ジャンボ宝くじと一種の行動ファイナンス?

販売もたけなわ。クジ売り場前に行列が出来るのも、年末風物詩の一つとも言えましょうかね。僕は宝くじというものを買ったことはないのですが、あれだけ人気があるのを見ると、案外宝くじの購入というのは合理的な行動なのかもしれないと思えてきます。


もちろん数学的確率論で考えれば、どう見ても損です。第一半分国に取られてしまうのでは、その時点で負け確定的です。……ではありますが、聞くところによると人間の心理というものは、ある程度以下の確率については具体的に実感できないものなんだそうです。つまり、0.01%も0.00001%も「ごく小さい」という認識でまとめられてしまい、両者の1000倍差についてはあまり気にしなくなるということ。逆にいえば、どんなに確率が小さくても、それなりにあるように感じることが可能なわけで。


多分、そうした心理をついて実態以上に「当たる可能性がある」という気にさせるのが宝くじマジックなのでしょう。結局「夢を買う」という言葉が一番正しいんだろうなあ、と思ったりいたします。