「空色勾玉」

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

西の善き魔女」の作者による日本の神代古代風味ファンタジー。出たのはこっちのシリーズの方がずっと先ですね。主人公の狭也にフィリエルの面影を見てしまいます。


大雑把に言えば光の神と闇の一族との戦いで、狭也が闇の一族の巫女なのですが、単純に光側が悪役ということにはなっていないあたり、この作者らしく、また日本のファンタジーらしくもあります。アメリカでも翻訳出版されたそうですが、そちらの評判はどうだったのでしょう(こちらに記事と写真が。なんと評して良いのか微妙なタイトルとカバーイラストではあります)。


十分良作だと思いましたが、好み的には「西魔女」に及ばずかな。でも三部作、他の2作も読んでみたいと思いました。