「DEATH NOTE 12」
- 作者: 小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/04
- メディア: ペーパーバック
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終わってしまいました。次第に当初の衝撃は薄れていきましたが、間違いなく面白い作品だったと思います。文字多すぎ、追加ルール細かすぎで何がなんだかというとこもありましたけどね。
月は当然と言えば当然、悪役として消えていくことになりましたが、彼の行動が正義だったのかどうかは最後まで読者の判断にゆだねられることになりました。もし現実にキラのような存在がいたら世の中がどういう反応を見せるのか、考えさせられます。積極的賛成はしないまでも、怖いこともあって沈黙してしまうかもなあ……。作中にあったように、メディアまで信奉者であふれるようになる光景すら、否定できないのが怖いところです。
ただ、月もそうだったように絶対権力者は本人も気づかないうちに腐敗していくもの。仮に月が無事生きながらえたとしたら、次第に無差別暴虐の力を奮うようになったのではないでしょうか。彼単独の価値観で世の中が支配される。そう考えるとやっぱりキラの世界はお断りですかね。