弱い巨人を考える

今日もものの見事な負けっぷりで9連敗となった巨人(豊田さん……)。6月6日からで見ると、4勝32敗、勝率1割1分1厘という信じられないような低迷にあえいでいます。4月の貯金のため一応借金12の線でとどまってますが、万一このペースで負け続けようものなら、楽天もびっくりの100敗ペース。異常事態といえましょう。


僕はシーズン前、巨人を優勝候補の一角に上げていました。清原やローズという「大物」が退団し、すっきりしたメンバー。パウエル、豊田、李という効果的補強。そして原監督の采配力を評価していたためです。しかし、見落としていた点がありました。それは「チームワーク」の問題。僕は今まで「生え抜きであれ外様であれ、成績が残せれば大差はない」と考えていたのですが、どうやら間違いだったようです。移籍選手であっても小久保のように2年目以降ならまだしも、「パリーグ連合」と揶揄されたように移籍一年目の選手が中心を占めてしまった今年の巨人。皆一流の選手とはいえ、真の意味でのチームワークが働くには無理があったのでしょう。それでも長嶋監督であれば、そのカリスマ性でチームをまとめられたのでしょうが、それは長嶋さんだけの力。余人では真似しがたいというものです。……さんざん迷采配と言われていた長嶋監督ですが、そう考えるとやっぱりすごかったのかなあ。


巨人に今必要なのは、リーダーシップを取れる選手。結局、多くの人が言うように小久保待ちというところでしょうか。まあ小久保にしても移籍選手なのが今のチームのさびしいところなんですが。アリアスの補強も、成績的にはさておきメンタル的にはあまり効果がなさそうですし。結局、「生え抜きのリーダーがチーム力を大きく左右する」という事例をとことん極端な形で現出して見せたのが今年の巨人、と言うことなのだと思います。これを今後どう教訓とするのか注目と言えば注目ですかね。