「万物の尺度を求めて―メートル法を定めた子午線大計測」
- 作者: ケンオールダー,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: 単行本
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フランス革命の直後、メートル法発足を目指す科学者たちの物語です。机上の計算で決めたのかと思いきや、最初にわざわざ子午線を測量していたのですね。この辺は、なんでもきっちり決めようという革命の空気があったのでしょうか。分厚い本ですのでかなり流し読みでしたが、メートル規定に今も誤差が含まれているというのは初めて知りました。そもそも「北極点から赤道までの経線の距離の1000万分の1」というのも考えてみれば微妙な基準ですよね。「赤道一周」とか「地球の直径」の方が単純ではありますが……。
何はともあれ今となっては世界標準基準になったメートル法。頑張った人たちも報われたというものでしょう。あとはアメリカも使ってくれれば良いのですが。「ヨーロッパと違い、アメリカは度量衡がほぼ統一(インチとかフィートとか)されていたため、かえって変更の必要性が無かった」というのは、なるほどと思わされましたね。