2006年・プロ野球戦力分析 オリックスバファローズ編

・野手陣 ★★★
なんといっても今オフの話題をさらったのが清原、中村紀というビッグネームの加入。地味な印象だったチームにとって、少なくとも人気面では最高の補強になりました。ただ、個人的には二人の活躍には懐疑的です。どう見てもここ数年の数字は悪すぎでしょう。心機一転で頑張るといっても、年齢的な衰えをどこまでカバーできますか。下手をするとそろって扇風機になってしまう可能性もあります。むしろブランボー、ガルシアにグラボースキーの外国人トリオのほうが怖い。谷や村松も含め、額面どおりの数字を残したらすごい打線ではあるんですが、そううまくはいかないに一票です。


・投手陣 ★★+
もともと苦しい台所事情から、エースJPが抜けてしまいました。セラフィニとデイビーの獲得はヒットでしたが、それでもまだまだ足りません。川越は二ケタ期待はできても計算はできませんし、さすがに吉井に多くを望むのは酷でしょう。相当に苦しいです。リリーフ陣は昨季の疲労がちょっと心配とはいえ菊地原、加藤、大久保が健在。そろって不振に陥ることは考えにくく、特に問題はなさそう。


・総合 ★★+
打線の補強で話題になりましたが、やっぱりJPの穴は大きいと思われます。中4日でOK、200イニング投げてくれた鉄腕だけに、埋めるのは容易ではありません。あまり話題になりませんが、さりげに「仰木マジック」のマイナス分も大きそう。それこそ近鉄の伝統をつぐ「いてまえ打線」で勝つしかない、という感じですか。可能性はなきにしもあらずですが、ひとたびバランスが崩れれば下位低迷で終わりそうな予感です。


★私的注目選手 清原和博
西武ファンにとって、やっぱり彼は特別です。上では「多分だめだろう」と書きましたが、もう「一花大輪を咲かせてほしい」という思いもあるんですよね。2割8分、25本くらいでも十分なので。そうなると西武にとっては強敵になりますが、このまま終わってほしくないなあ……。