「物語のトリック[飽きられてきた?少年漫画の黄金パターン](FIFTH EDITION)」


月並みな感想ですが、黄金パターンは受け入れられるからこそ黄金なのであって、人類の脳が構造変化でも起こさない限り、廃れることは無いんじゃないかと思います。よしんば一部の人が飽きたとしても、それを知らない次の世代がまた楽しむから大丈夫。……でも、飽きると人生とてもつまらなそうなので、自分がそうならないことを祈ります。「車輪の国」の5章を存分に楽しめたのでまだ大丈夫かな。


少年漫画でも戦闘でもないですが、この文章を読んでKanonのことを思い出しました。あれもとにかくベタなストーリーではありますが、その磨き抜かれた演出技法によって僕は思いっきり感動しましたから。たとえ「深みが無い」とか「性差別的だ」とか言われても(美少女ゲームでこれを言われちゃうとどうしようもないんですが……)「好きな物語」と言い切れます。う〜ん、結局は同じパターンでも見せ方の勝負ってことですかね。それが難しいから作る方々は苦労されてるんでしょうけど。