「七姫物語 2・3」
- 作者: 高野和,尾谷おさむ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/01/10
- メディア: 文庫
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第1巻はだいぶ前に読んでいたのですが、このたび続きを読みました。第2巻は空澄姫ではなくてカラカラとしての出番が多いカラスミ。主に彼女の眼から見た世界があたたかくつむがれていきます。一行のやっていることは必ずしも善とは言えないのでしょうが、優しい雰囲気に満ちているのが素晴らしいところ。文章自体は決して上手い方ではない気がしますし(時々誰がしゃべってるのか分からなくなります)、もっと各国の戦略戦術などを太くシリアスに書いてほしいようにも思うのですが、長所が欠点を上回る作品だと思います。その証拠に、2巻読み終わってすぐに3巻を買ってしまいました。3巻は2巻とは打って変わって姫としてのカラスミが出番多くなります。一生懸命お姫様を演じているカラスミが可愛い。他の姫たちが一度に動き始めたのはちょっと性急な感も受けましたが、さもないと大長編何十巻にもなっちゃいそうなので(三国志みたいに)、しょうがないですかね。
ところで、巻頭に地図が欲しいです。未だに各都市の位置関係がつかめないもので。