ゲーム批評とギャルゲー

雑誌、ゲーム批評最新号にちょっとしたギャルゲー特集があったのでつらつらと立ち読みしてみました。全体的には興味深い記事でしたけれど、ちょっと引っかかる点もいくつかというところでしょうか。以前から感じていたのですが、ゲーム批評誌はどっちかいうとギャルゲーに厳しめなのですよね。まあ実際つまらないギャルゲーが多いというのも一因でしょうが、雑誌の性格上「ゲーム性」を重視しているというのも影響してそうです。特にビジュアルノベルというのは「ゲーム性が無い」という言われ方をされることが多いですし。
ただ僕としましては、ビジュアルノベルというのも試行錯誤の中で選択されてきた十分に評価されるべき形式だと思うのですよね。それはプログラム的に楽という事情ももちろんあることでしょうが、ああいう文章の読ませ方がキャラクターに感情移入させるのに一番であるという有効性の評価であるとも思うわけです。たとえばKanonあたりに他のゲーム的要素がついてても、おそらく上手くはいかなかったでしょう。ゲーム批評さんにはそのあたりも含めて論じて欲しいなと思う次第でありました。