「GOSICK」3・4巻

2巻までの感想は「良くも悪くも普通」というところでしたが、読み進めてみて少し評価アップしました。ミステリー文庫の名に恥じず、きっちりとミステリー仕立てにしてあるのが好印象です。人が消えるデパートとか、錬金術師とか、なかなかにおどろおどろしげで怪しい事象を明快に解き明かしていくのは良いですね。1920年代のヨーロッパという設定も生きていて、語り口もだんだん乗ってきた様な印象を受けました。
物語に割と大きな背景を抱えさせているようですので、このままだと完結までには10巻かそれ以上くらいかかるかなあという感じ。意外に壮大な展開にもっていくのでしょうか? 個人的にはやはり、ヴィクトリカに負けたくないアブリルの頑張りに注目なのです。