CLANNAD Original SoundTrack

CLANNAD-クラナド- ORIGINAL SOUNDTRACK

CLANNADのサントラが4枚組という大容量で登場。何はともあれまずジャケットのイラストが素晴らしいですね。それだけで心があたたまります。……ではありますが、それだけでネタバレ気味な構図を使えるということ自体が、ある意味このCDの問題点なのかもしれません。端的に言うと出るのが遅かったのではないかと。ゲームが発売されてより8ヶ月。もともと音楽に定評のあるブランドだけに、もう少し早く出ていたらなお需要があったのではないかと思いますね。満を持してというよりは、やや旬を逸したような印象を受けてしまいました。僕はCLANNADの曲はWAVEファイルに変換して聞いていますので(*1)、あらためてCDを買うかどうかは微妙なところです。
さて、発売時期の話はともかくCLANNADの音楽に関してですが、以前僕は「KanonやAIRには劣る」と感想に書きました。それは今も変わらないのですが、その後ちょっとしたことに気づきました。この三作品中、普段流すBGMには圧倒的にCLANNADのものが多いのです。これはそもそも曲数が多いということもあるのでしょうが、おそらくそれ以上に曲のタイプの違いによるのでしょう。つまり、ゲームの情景に特化し、反則的なまでの感情喚起力を伴う前ニ作が聞き続けるにはちょっと疲れるのに対し、全体的におだやかなCLANNADの曲はのんびり聞いていられるのではないかと。無論のんびりといってもすぐ飽きてしまっては元も子もありませんが、その点も問題無いのは言うまでもありません。このへん、少し落ちたかと思ったのですが、さすがはKEY音楽ですね。すごいものです。なお、個別には「白詰草」がお気に入り。派手さは無いのに心に残ります。

(*1)違法だったら申し訳ないのでサントラ買わないとですね。まあPC内でしか聞いていないので、実質サウンドモードを立ち上げる手間を省いただけではありますが……。