はるのあしおと日記 その3

楓ゆづきシナリオ終了

ゆづきさん、かわいい上につかみがたいその性格と行動、キャラクターとしてはかなり好みの部類で、萌え度は相当に高かったです。ただシナリオについてはやや破壊力不足だった感も。悪いということでも無いのですが……。

 一つ言えるのは、初期のゆづきの触れれば壊れそうな危なっかしさが、シナリオ上でさほど生きてないように見えたということでしょうか。樹と付き合うようになってから、うやむやのうちに消えていって、いささか拍子抜けでした。それはそれで順調な成長として良いことなのでしょうけど、お話としてはインパクトに欠けた感があります。彼女の両親が全然出てこなかったのも残念でした。親子関係が重要なキーワードになるかと思って期待していただけに。あと、ゆづきの書いた小説ももっと具体的に示して欲しかったです。それにより一層ゆづきの内面に迫れたのでないかと思いますし、「ゆづきの作家としての素質」を印象づけることによって、文学賞受賞というエンディングへの思い入れも強くなったのでないかと。エンディングでの白波瀬さん再登場はうれしいです。


 ついでに苦言が二点。
ハンバーガー10個はやりすぎではないでしょうか。不可能ではないにしろ、ゆづきの性別と体格を考えると「非現実的」と思えてしまいます。第一、カロリー摂取量がオーバーです。
・頼むから避妊してください。せっかく和が実に正当な忠告をしてくれているのに何で無視しますか。樹の無責任さには怒りさえ感じてしまいました。実際は樹よりも作り手側の問題なわけですが……。せめて選択肢で選べるくらいの配慮が欲しいところでした(で、分岐したりすると面白いかも)。ま、怒っててもしょうがないので、とりあえず脳内で設定を書き換えとくことにします。もともと大概スキップしてるわけですし。

それにしても、樹が教師であり、必然的に「隠さなければならない関係」になるというのは、付き合い方が寂しくなる反面、物語に緊張感を与えていますね。冬の寒さもそれに貢献していますでしょうか。