「対話も感情もない「萌え」のむなしさ」だそうですが……

あまりといえばあまりじゃないかと思う記事なので、ついつい批判のメールを送ってしまいました。どうも根本的に偏見があるといいますか、そもそも「萌え感覚」に対する認識に格差があるなあと。論点については僕がどうこう書くよりもたとえば海燕さんの文章が素晴らしく的確ではないかと思いますが。
……まあ、100歩譲れば今回の事件はオタク的な人間が起こしたという”可能性”もあるとは思います(違っていて欲しいですが……)。誤解をおそれず書きますと、もしかしたらオタク趣味や萌えの感性というのは少し問題な因子を含んでいるのかもしれない、とも個人的には思います。でも仮にそうだとしても、反社会的行動を起こすのはごくごく一握りな訳で。広げて言えば「人類全体が犯罪者の素質がある」というのと同レベルな話ではないかとも思うんですよね。この文章は何もかもすっ飛ばしてオタクに対する無理解で書いているようにしか見えないのが遺憾でした。
あと、この筆者が別の記事では割と冷静な文章を書かれているのが逆に少しショックというか、「ああ、普段はそう書ける人でもこういうことを書いてしまうんだな」という寂しさを感じてしまいましたね。どんな人でも、時に偏見に流されてしまうということなんでしょうか。この点については「自分も気をつけないとな」と思わされました。