シンフォニック=レイン日記 その3 リセルシアシナリオ

ああ、もうなんと言ったらよいやら。

ファルシナリオを終えた時点で、このゲームが一筋縄ではいかないことは感じていましたが、リセシナリオもまたずいぶんと暗い色調なお話で。多少の救いを見せるとはいえ、どうにもさびしいラストでした。音楽や絵の雰囲気に反して甘くない作品なことです。
一歩引いたところで見ますと、グラーヴェというキャラクターの書き方は興味深かったです。最初から決して感じ良くは書かれませんが、クリス同様、音楽についての知識と技だけは尊敬しても良いかと思えたのも確か。その上でわずかな敬意をもひっくり返すのですからねえ。結局のところファルの見立ては正確だったわけです。……でもファルさん、別に娘まで嫌うことないじゃないですか。まさか悪いうわさを流したのは彼女じゃないでしょうねえ。そこまでは考えたくはないですが……。もっともファルもクリスたちの卒業演奏を聞いていたことでしょうから、リセに対する評価を改めたかもしれません。語られませんでしたが、そう思うことにします。

ファルとリセの二つのシナリオを見るに、まだお話には奥がありそうな気も。どういうことになるか楽しみにトルタシナリオを目指しすことにします。