都立高校「奉仕」必修へ 東京都教委が07年度に

例によって話題に触れるのが一日遅れですが、なかなか興味深い話だなと思いました。「奉仕」という言葉は少し古めかしさを感じますが、あくまで自発的意味合いのボランティアと区別するためには適切な選択でしょう。まあ色々と経験するのは良いことです。
具体的な活動内容は各学校で決めるようですが、地域社会との接触や、高齢者のお手伝いなどが有効ではないかなと思いました。少子高齢化核家族化が進む中で世代間の交流が薄れがちな昨今。「世代間不公平」とか言われていますが、若者と高齢者がいがみ合うのでは不幸な情景というもの。簡単なものでもないでしょうが、多少なりとも相互理解につながればと思います。
ただちょっと気になりますのは、このあたりの決定に「最近の若者はたるんでいるからビシビシ鍛えなおしてやろう」的思想が入っていないかということですね。教育委員会とはまた別物なのかもしれませんが、東京都といえば青少年健全育成条例を結構厳しく制定したりしてるところですので、どうも連想してしまうところはあります。