七夕の夜に

例年天気の悪いことの多い7月7日ですが、今年は晴れ。天の川が雨に消し去られることもなく、織姫と彦星も安心というところでしょうか。もっとも、何でこの日にヴェガとアルタイルの話なのか、よく考えてみると知りません(*1)。「織姫と彦星が接近するのはいつですか?」という質問がTV局から天文台にあったというエピソードがトンデモ本の世界Tに書かれていましたが、そう考えてしまう気分は良く分かりますね。実際は恒星なので近づくわけないのでしょうが。
混乱してしまうのは、これらの季節はそもそも旧暦を基に考えられているというところ。本来ならば大体一ヶ月遅れになるようですから、七夕は8月でもう少し天気が良いでしょうし、中秋の名月は10月。五月晴れも本来は梅雨の合間の晴れを言ったそうで、全然意味が変わってきてしまってますねえ。かといっていまさら旧暦使うのも不便でしょうからどうにもなりません。そういえば、時代に合わない俳句の季語を変えるべきか変えないべきかで論争がおきているという話も新聞に載っていました。七夕の季節も俳句だと秋になってしまうそうで。伝統か実際の感覚か、難しくも面白い話ではあります。

(*1)結構深い話があるようです
http://www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afmain.htm