氷菓 第5話「歴史ある古典部の真実」

サブタイトル通り、事件の真実に迫ったお話。分からなければ、当時を知っている人に聞く、と直球勝負。しかし、そこまで調べてアポまで取っていくとは、これまでの奉太郎からすると大きなスタイルの変化ですね。


カギを握るのは図書館司書の郡山先生でした。今回一番うならされたのは、彼女の現在・61歳から当時・16歳までの姿の変遷を一コマ一コマ描いていたことです。途中で結婚などのイベントも挟み込まれていて、まさに人生を感じましたね。この1カットだけでも今回見た甲斐があったというくらいです。もちろん、それ以外も充分見る価値があったのですが。


実は代表を押し付けられてしまっていた関谷純。叫ぶこともかなわず、犠牲となった彼。残った生徒は彼を助けようともせず、勝手な英雄像を押し付けるばかりでした。だからこそ文集名は「氷菓」。「I screem」と文集名をつけることがせめてもの訴えであり、後輩へのメッセージだったのでしょう。これは、えるも泣くわけです。それだけの重い話ですよね。


関谷純は結局行方不明のままではありますが、これで一つの事件は解決、ですかね。少し変わった奉太郎と、古典部の仲間たちが今後どのような謎に挑んでいくのか、また楽しみなところです。


それにしても、「犠牲」で「いけにえ」とも読むと解説するえるに、「アイスクリーム」のダジャレを素早く理解する里志、摩耶花と、基本的にみなさん頭の回転が速いですな。さすがは進学校、ですかね。