偽物語 第3話「かれんビー 其ノ參」

相変わらずの軽妙な会話劇が続きます。これだけのテンポとレベルを並べていける西尾維新さんはやっぱりすごいと思う。とはいえ、セリフが多いので見ている分には頭が少々疲れます。印象的にはアニメと言うより「ドラマCD+挿絵」という感がしないでもありません。ただ、貝木が現れた時の真っ赤な夕焼け空。これはまさに当人ともども不吉さを十全に表していて、この色遣いはアニメならではのセンスとうならされましたよ。


そして、戦場ヶ原と出会って物語はようやく1話冒頭へ。本当に暦のことが好きなのか疑わしくなってしまう暴言の数々をナチュラルに吐いていくひたぎさんですが、あれは愛情の裏返しと言うか裏の裏で表と言うか、まあ、それを暦がちゃんと分かっているので、微笑ましいやりとりなのです。


妹からのメールを受けた途端に手錠を引きちぎり「遊びはここまでだ」と立ち上がる暦は確かにかっこ良かったです。次回はいよいよ羽川翼の登場ですね。


余談ですが、「貝木なんてそうある名前ではないし」というひたぎに「少なくとも戦場ヶ原よりはありそうだけどね」と内心突っ込んでしまいました。そもそも西尾さん作品は珍しい苗字が多い……。今作の中だと一番ありそうなので「羽川」でしょうか。それでも珍しい方でしょうけど。