「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
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近頃人気の本らしく、書店で平積みされていたので手にとってみました。なかなか興味を惹かれるタイトルでもありましたしね。
さて、本書の主張ですが、基本的にはそのタイトルだけですべてだったりします。要するに「デフレになるのは日本の現役世代人口が減少しているからだ」ということ。そしてこのことを証明すべく、様々なデータと表を、これでもかというほど提示してくれます。どうも同じ説明を長々と繰り返しているような気がしないでもなかったですが、力が入っているだけのことはあり、「なるほど」と思わされるものがありました。
とはいえ、デフレの原因をすべて人口要因に求めるのはどうなんだろうかという疑問はあります。また、著者は「政府や他の学者がこのことに気づいていない」という批判をしていますが、人口減少が大問題であることはみんな分かっていると思うのですが……。どうもこういった論調は何かを思い出す……と思ったら、井沢元彦さんの「逆説の日本史」でした。内容が正しい正しくないは別としまして。
株な日々 ジパング・ホールディングス(2684)の悲劇
ホルダーでもなく、まったくのノーマーク銘柄でしたが、ヤフー掲示板の投稿数でトップになっていたのでのぞいてみたところ、ものすごい勢いで下落してました。ただの下落なら珍しくもないですが、すごいのはその理由。なんと「社長が空売りに失敗して8億円の損を出し、担保の自社株を強制執行されている」というのです。
金策に苦労していたようですが、社長個人の信用取引で会社を支えようとする時点で無理があるような……。
8億円分の株が売られないと収まらないとなると、いったいどこまで株価は下がるのでしょうか。こういう時、寄付いたところで買ってリバウンド狙いというのはひとつのセオリーではあるんですが、さすがに怖いなあ。やるとしても少額にしておきましょう。