マクロスF 第23話「トゥルー・ビギン」

いよいよ物語も佳境。良い具合に盛り上がってきました。


フロンティアに残ったアルトはいつの間にやら隊長に。アルトの戦跡がそれなりに優秀なのも認められたんでしょうが、SMSの離脱で実戦経験のあるベテランがずいぶん減ってしまったという事情もあるのでしょうね。シェリルとは仲良くやっていますが、ここの、シェリルが過剰にはしゃいでいる様子が傍目にも良く分かり、それをアルトも気づいているし、シェリル本人も多分分かっている。こういう見せ方がさすがにしっかりしてます。スレイヤーズにもこの表現力があればなあ。


「大統領」にも直々に呼び出されて話をするとは、すっかりと期待の若手パイロットなアルト。ただそれも、流された末の演技に過ぎないのか。矢三郎は手厳しいですが、最初は流されても、そこにやりがいを見出すというのも人生良くあることのような気もするんですけどね。アルトの場合、少なくとも「空に行きたい」という根本の同期はずれていないわけですし。ただまあ、いかんせん若くて状況についていけて無い感はありますかね。ランカの件にしても、すっかりとレオン達に丸め込まれているようで、いけませんな。


レオンの目的は何かと思っていましたが、どうやら純粋に(と言って良いのか分かりませんが)権力と、バジュラを滅ぼしての母星略奪が狙いのようで。まあ、割とわかりやすいというか、大統領を殺したのは悪ですが、少なくとも民衆に被害を与える暴君ではなさそうな感じ。グレイスはまだ良く分かりませぬ。当初はバジュラの一味という可能性も考えたんですが、それはなさそうですね。


一方のランカ達です。前回、あの星は地球かと思いましたが、地球に似たバジュラの母星ということ。ランカとブレラが兄妹であることが確定して、お互いそれを認識してめでたし、と思いきやまたグレイスがブレラにひどいことを。ブレラって、最初悪役っぽい風情で登場しましたが、考えてみるとここまで悪いことはしていない、というかむしろ普通にいい人なので、ランカと兄妹仲良く過ごすエンドが見たいです。キャラの立ち位置的に死の危機が迫っていそうですが、そこを何とか、オズマのように切り抜けていただきたいところ。


追記:「中濃甘口 Second Dining」さんの今回の感想が読み応えありましたです。