CLANNAD 第14話「Theory of Everything」

9話同様、あまりに素晴らしくて言葉も無いです。ただただ感涙。


ことみシナリオについては、とにかく「巧い」という印象が強いです。セリフや、情景や、行動がそれぞれ何重かの意味を持って、美しく紡ぎあわされていく。朋也が手入れした一ノ瀬家の庭が、「ことみを気にかけている」という心情であると同時に、過去と現在をつなぐ行動であり、さらに「隠された世界」をも示しているように。「超弦理論→琴→ことみ」「弦→弦楽器→ヴァイオリン」のあたりの流れも感心するばかりです。


「世界の美しさ」は、最終的に論文ではなく、娘に寄せる愛情で表されました。そしてそれはカバンを見つけ、受け取り、運び続けてきた人々の信頼と優しさをも載せていったのです。


「そのカバンは、世界中を旅してきたんだろう」


まあね、ちょっとは嘘っぽいかもしれませんよ。でもこうした物語を見ると、人間を、世界を信じようという気持ちになれるじゃないですか。それこそがことみシナリオにおける奇跡。流れるBGMはもちろん名曲「Theory of Everything」略して「TOE」!



そして少女は外の世界へ。笑顔とともに。