プロ野球 パ・リーグ戦力分析2014 その2

明日が開幕なのに戦力分析が2球団目とはいかがなものかという感じですが、まあこのさいのんびり行きましょう。開幕しても先は長いのですし。


オリックス・バファローズ
○2013年成績 66勝73敗5分 5位 513得点(6位) 529失点(1位) 得失点差 -16
主な戦力異動:
+ヘルマン、ペーニャ、ベタンコート、鉄平
イ・デホバルディリス、後藤


去年のオリックスというと、とにかく金子だけが突出していたような印象なのですが、金子以外の投手陣も結構頑張っていました。結構というか、驚きのチーム防御率1位です。5位なのに。地味ながらも西やディクスンがローテを固め、リリーフでは比嘉、岸田、佐藤から守護神の平野へ。なかなかに強力な面子(佐藤は埼玉出身だったのになあ……)。今季は岸田が先発に戻り、井川や松葉のローテ入りが見込まれているようです。


ただ、金子はいくらなんでも去年からの上乗せがあるとは考えにくい(加えて、平野もいい加減くたびれそうなのですが、毎年その予想を覆しているので今年は止めときます)。そもそも去年がリーグ1位なのだから現状維持でも十分というものでしょう。


となると、問題は打線。ただでさえ貧打線なのに、そこからイ・デホバルディリスが引きぬかれてしまいました。弱肉強食のプロの世界は血も涙もありませんね。まあ、オリックスもさすがにまずいとヘルマン、ペーニャを引きぬき、さらにベタンコートを獲得したわけですが、どう出ますか。ヘルマンは出塁率や盗塁数もさることながら、ここ一番の勝負強さに無類のものがあり、敵に回すと厄介そうです。ただ、守備は明らかにバルディリスに劣るので、そこはオリックスも苦労するのではないでしょうか。


ベタンコートは、僕でも名前を聞いたことがあるような大物選手。まだ32歳と意外と若かったです。とはいえ、向こうでの成績は落ち目ですし、元々出塁率の低いタイプなのが不安点。なんとなく外れっぽい予感もしますが……。むしろ一昨年ホークスで実績を残したペーニャのほうが復活の目があるかと。


しかし、仮に新加入選手が期待通りの活躍をしても、流出分の穴埋めが目一杯。となると、結局リーグ最下位レベルの攻撃力というのは変わらないのではないでしょうか。こうして書いていて、日本人野手の名前がなかなか上がらないのも寂しいところです。糸井は昨年並以上の成績は残すと思いますが、坂口やT−岡田がすっかり元気なくなっちゃいましたから、彼らの復活もしくは新スターが欲しいところですね。


【評価】 投手☆☆☆+  野手☆☆  総合☆☆+