「ココロコネクト キズランダム」
- 作者: 庵田定夏,白身魚
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/05/29
- メディア: 文庫
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先日読んだ「ココロコネクト ヒトランダム」の続編。と言っても、前巻が割としっかり終わっていただけにどうするかと思いきや、今度は人格入れ替わりではなく、「欲望開放」という現象できました。「でも、人格が入れ替わらなかったら『ココロコネクト』と言えないんじゃない?」と、最初に思ってしまったのですが、誤りでした。むしろ前巻以上とも言える文研部の危機に、あらためて「コネクト」つまり絆と言うものを強く感じさせられた物語でしたよ。
で、それはそうとしまして。カップリングとしてはやはり太一と伊織がうまくいって欲しいなあ、と思ったりするわけです。伊織、真っ直ぐで強くて、でも弱さもあって可愛いじゃないですか。意外と言葉遣いは乱暴だったりしますが、それはそれで。
姫子も魅力的なキャラですし、いきなりキスされれば太一もドギマギするでしょうが、伊織を裏切っちゃいけませんよ。ま、裏切るもなにも、現時点で両思いなわけですが。伊織のことですから、姫子の告白のあとすぐ太一に釘を刺しにいった、というか告白しなおしにいったんじゃないかと、勝手に予想したりします。
しかし、今回も「ふうせんかずら」に手を出すことは出来ず。文研部メンバーも姫子を中心に反発は見せているのですが、相手は強いですねえ。理不尽な天災と思ってあきらめるしかないのか。でもそれでは悲しすぎなので、続巻があるのだったら一泡吹かせてほしいものです。