進化した菊池雄星

さて、忙しい中でも野球のチェックはしておりますよ。西武はまずまず良いスタートでしたが、栗山森金子を故障で欠き、木村田代外崎山川がさっぱり打たないのでさすがにちょっと苦しくなってきましたなあ。まあこのへんは、シーズン長い目で育てようという辻監督の意図もあるのでしょう。


で、開幕一ヶ月過ぎたところで菊池雄星です。今日を含めて5試合2勝1敗、防御率1.22。今日は惜しくも勝ちがつきませんでしたが、調子自体は安定しており、5試合連続のHQS。過去最高のスタートを切ったと言っても過言ではなさそうです。特に、前回の1安打完封劇から今日にかけて、ストレートの威力が完全にシーズンモードに入りました。開幕時は150キロなかなか出なくてちょっと心配だったのですが、今日は最速155キロ。もう大丈夫でしょう。


大丈夫、どころか、その球威は過去最高レベルのものになっているように思われます。今日の試合、ストレートでやけに空振りを奪えているように見えたので、久々に一球速報チェックでカウントしてみました。


その結果、平均球速149.2キロ。空振り率は実に20%(13/63)という驚異的な数値が。球速はこれまでもこのくらいはありましたが、この空振り率はすごいですよ。去年シーズン通じてのトップがサファテの16.5%、先発だと和田の11.8%でしたから、瞬間最大とはいえサファテ以上のストレートだったことになります(まあ、サファテだって1試合だけならもっとあるでしょうが……)。テレビ画面で見ていてもキレが感じられたのがすごいです。


今日みたいな試合で勝ちをつけられなかったのは返す返すも惜しいですが、この調子なら、間違いなく過去最高の成績を残してくれることでしょう(故障さえなければね)。楽しみです。