ソードアート・オンライン プログレッシブ(コミック版)
ソードアート・オンライン プログレッシブ (1) (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 比村奇石,川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/02/27
- メディア: コミック
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さて、先日見た映画でSAO熱が高まったので買ってきましたよ。「プログレッシブ」のコミック版です。原作小説は読んでないので「そもそもプログレッシブとはなんぞや?」という感じでしたが、どうも最初は飛ばしていた1層から順にアインクラッド編を進めていく企画のようで。
ただし、今作は単なるコミカライズではなく、主人公がアスナになってます。もちろんキリトもたくさん出てきますが、基本的にアスナが中心というのはゆるぎません。そこが良い。
僕はアスナというキャラは好きではありますが、どうも彼女が「完璧なヒロインでありすぎる」ところに少々食い足らなさを感じておりまして。マザーズ・ロザリオ編を経てその感覚は多少緩和されたとは言え、こうしてアスナ視点から物語を見ることで、彼女の人間性により深みが出るものと期待しておるのですよ。
もっとも、今作のアスナはどうもツンツンしすぎていて、本編と印象が違う感は否めません。一応理屈的には「デスゲームに巻き込まれたばかりで余裕がないため」ということになるんでしょうが、それを考慮したとしても「もはや別人じゃないの?」という気も。だいたい、最初からキリトと仲良すぎるよなあ、というのも本編設定上からは引っかかるところです。まあ、このへんは原作者も承知の上で矛盾しているらしいんですが、どうしたものか。あくまでパラレルワールドってことなんですかねえ。
なお、妙に印象に残ったシーンは、5巻でアスナがキズメルと入浴するとき、彼女のプロポーションを見て「これは男性が創ったファンタジーだ」と認識するところ。なるほど、NPCだからキャラデザ入ってるはずですもんね。セリフは自動生成かもしれませんが、声についてはやっぱり声優もいるんでしょう。SAO事件の最中、「自分が出演した作品がこんなことに」と嘆く声優もいたかもしれません。メタ的にはアスナ自身のキャラデザも男性だと思うので、「君が言うな」的話であるのがなんとも。アスナのプロポーションも十分良いですからね。
このペースで最後までどれだけかかるのか分かりませんが、のんびり追っていきたい作品です。