響け!ユーフォニアム2 第13話「はるさきエピローグ」

大会も終わり、三年生は引退。新体制が始まりますが、三年生が抜けたことで当然のように実力は急降下。松本先生はだから良いとも言いますが、なかなか教える方としては大変なことですよねえ。


そして卒部会での見送りから卒業の季節に。年の経つ学園ものでは定番のイベントではありますが、本作では定番以上の寂しさと感動がありました。久美子とあすか。気づけばこの二人の絆がこれほど強いものになっていたんですねえ……。


最初は苦手だった、嫌いだった先輩。何を考えているのか分からない人物だったあすかが、いつしか久美子の目標になり、大好きな人になっていたという告白。そうか、そうだったよなあと、2クール分の思い出がよみがえります。僕は、今作は「久美子と麗奈の物語」だと漠然と思ってきましたが、実は「久美子とあすかの物語」でもあったのですね。手渡されたノートにあった曲の名前は「響け!ユーフォニアム」。まったく予想だにしなかったタイトル回収。おみそれしました。


これで本作ともまたのお別れ。最初から最後まで物語も作画も音も声も最高レベルで描いてくれた傑作でした。そのクオリティは、現在のテレビアニメのある意味最高点ではないかとすら思います。本当に、観ていると「頑張ろう」という思いが湧いてくる青春模様でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。


「さよなら」ではなく、「またね」であることを期待しておりますよ。