震災5年

1周年、2周年の時は「もう1年か」「もう2年か」という感覚があったものですが、5年目ともなると「そうか、5年経ったか」という実感になってきます。たかが5年、されど5年。日本を大きく変えてしまうような衝撃を与えた震災でしたが、今の世の中を見てみると、さて、変わったようなそれほど変わっていないような。良くも悪くも、人間社会の保守性というか、安定性というものも感じてしまいますね。個人的には、揺れそのものよりもその後の停電が印象強く残っています。ありえないほどに暗い夜の街が別世界のようでした。


そして被災地はどうなったか。多くの予算が投じられ、大勢の人が努力しているのでしょうが、日経の特集記事やテレビの映像を見ると、まだまだ道半ばだなと思わされます。ようやく瓦礫を整理して、土地を整理しているといった様子が多い。仮設住宅で暮らしている人もたくさんいます(そういうところばかりではない、というのも確かなようですが)。人間の、仮にも経済大国の力を持ってしても復興というのはこれほど大変なものなのかと痛感しますね。アルファ碁みたいなAIを積んだロボットを作って、ガンガンと働かせられないかと思ってしまいます。


あとは原発ですよねえ。


アングル:福島原発の「グラウンド・ゼロ」、廃炉への長い道(ロイター)


う〜ん、もうこれは、腹をくくって数十年かけるしか無いのでしょう。


最後に、犠牲者にあらためて祈りを。そして、苦労している地元の方々、復興に努力している方々に応援を。こういう時だけ気にかけるのもいい加減なものですが、自分もなにか支援をしよう(と言っても募金くらいでしょうが)と思います。