ハルチカ 第1話「メロディアスな暗号」

まさかユーフォからこれほど間を開かずして吹奏楽部アニメを見ることになろうとは。企画が同時進行だったのでしょうが、ちょっと被っちゃった感はありますよね。どうしてもユーフォと比べられちゃいそうなのは可哀想なところ。とはいえ、P.A.WORKSさんもこれまで数々の名作を生み出してくれたスタジオですし、そのうえ脚本が吉田玲子さんとくれば、期待は高まります。


まずは初回、ヒロインの穂村千夏が吹奏楽部に入部するところから。フルート志望の初心者ですか。幼なじみの春太と9年ぶりに再会するわけですが、9年も離れていてよく分かったなあと、この時点で晴太君の非凡さを感じます。それにしても、大所帯だった北宇治と違って部員がわずか5名とは。ユーフォもいませんね。これはまず部員集めからとなりそうです。果たして大会で勝ち残って北宇治と対戦することができるかな?


ちょっと意外だったのは、ただ吹奏楽をするだけの話ではなく、日常ミステリを挟んできているところ。部活成分が増した古典部的な流れを想像すればよいのでしょうか。片方だけでも十分話が作れそうですが、逆に吹奏楽とミステリを上手く融合させることができるのか、私、気になります。


そしてすごく意外だったのは、ラストのオチ。まさかこう堂々と初回から恋のライバル宣言をされるとは!? いや、さすがにこれは予想してなかった。ちょっと新しい三角関係ものですね。マクロスあたりでやればよいのに。ああでも、先例としては雪兎さんを取り合う桜と小狼というのもありましたか。CLAMP恐るべし……。滝先生、じゃない、草壁先生をめぐる彼と彼女のゆくえやいかに?


十分楽しめた1話ではありましたが、キャラデザの目(特に千夏の)がやや赤みが強くてゴテゴテした感じなのがちょっと引っかかりましたね。あれは一体どういう目なんだ……。