Charlotte 第7話「逃避行の果てに」

目が覚めた有宇に知らされたのは妹の死。心を閉ざした有宇は、カップラーメンと暴力の逃避に走るのでした。


久々に、そしてこれまで見せた中でも最悪に有宇の性格の悪さがでていましたねえ。白柳弓に再び出番があったことにも驚きましたが、彼女に対する言動の冷たさ。そして街で不良集団を相手に憂さ晴らしする姿は、いくら妹を亡くした悲しみがあったとしても、普通はああはならないだろうと思わせます。……やっぱり性根の悪さでしょうか。


そんな彼を最初から見守っていた奈緒でした。四六時中とか、仮に本人に見えなくても周囲が気にしそうなものですが、そこはそれ。歩未を救えなかった後悔もあるとしても、情の深いことですなあ。彼女も彼女でちょっとひねくれているのでお似合いといえばお似合いです。しかし、止めるならもうちょっと早く止めてあげても良かったんではないかと。下手すれば本気で相手の目を潰していたのかもしれないですし。そこまではしないだろうという信頼でもあったのでしょうか?


有宇の心を溶かしたのは乙坂家秘伝のオムライスでした。うんうん、良い話……なのかな? どうもそこまでの行動がひど過ぎでなんともという感も残るのですが、奈緒の努力とオムライスに敬意を評して、良い話としておきましょう。とりあえず生徒会に戻るのは、彼にとっても良い選択でしょう。


さてところで、歩未ですが。普通に、物語的に考えると、このまま退場というのはない、とは思われます。良い方向で考えれば、実はあのずぶ濡れの協力者に保護されていたとか、悪い方向に考えれば、珍しい能力なので科学者の実験台になっているとか。ただ、あの程度の事故で遺体も見つけずに葬式をやるものかという疑問もありますし、本当に死んでしまっていたというのも麻枝さんだとありそうなんですよねえ……。ここは安直でも何でも、歩未にまた会いたいものなのですが。


余談ですが、まさかの細山田登場。本当に横浜ベイスターズ縛りだったのか……。西武ファン的には、友利と聞けばデニー友利全盛期の勇姿がまぶたに焼き付いているところですよ。