Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第25話「エピローグ」

エピローグの舞台は聖杯戦争から2年後のロンドンから。士郎と凛の穏やかな日々。まあ、一部あんまり穏やかでないケンカもありましたが、いつものことなので置いときましょう。ルヴィアさん、出番あって良かったですね。そして、「アーサー王」のお墓参りへ。多分オリジナルシーンだと思いますが、良かったなあ。たしかに、あのお別れだと心残りですもんね。もちろん、お墓にいってもセイバーと話せるわけでもないですが、士郎にとっては一区切り付けられたでしょう。凛は基本自己本位主義に見えつつ、こういう気の利かし方ができるところがすごい。


と、ひょっとしてこのままロンドンで30分過ぎるのかと思いきや、シーンは前回1か月後の冬木に戻ります。やっぱり夕暮れの教室で凛が士郎を誘うシーンは絶対外せないですよね。いやもうすごい、凛の表情は可愛いを通り越して、魅惑的とさえ言えます。一成や綾子、藤村先生に桜も(一応慎二も)無事で、まずは良かったと。しかし桜はこれからどうやって生きていくのかなあ……。衛宮センパイも遠坂先輩に取られちゃいましたし。芯の強い彼女のことなので、そのうちうまい具合に間桐家の主導権を握っちゃうかもしれませんが。「首をぎゅっとね。」的に。


さて、夢オチ2回転みたいな感じでロンドン編復帰。時計塔に入学するというのはいわば魔術師としての正当エリートコースですが、士郎は、それは自分の目指す道とは違うと断ります。こういう時に、自分をきっちりと見定めている人の決断は強いなあと感心。たとえ方向性はアーチャーと同じであっても、もっと遠くまで。きっと凛と一緒なら、彼と彼女はきっと大丈夫でしょう。良いエピローグでした。


これにて、FateUBW編も完結。Zeroを手がけたufotableさんによるアニメ化ということで発表時から期待の高かった本作ですが、見事に期待に答えてくれたといえるでしょう。作画やキャラの心理描写、そして原作ファンへのサービスも十分でした。あえて言えば、音楽がいまいち印象不足だったかな。DEEN版のFate川井憲次さん目立ってましたし。とはいえ、大きな問題ではありませんが。


もっとも、制作会社的に「Zeroの続き」として捉えると本ルートはやや消化不良ではあるんですよね。セイバーやイリヤ、桜の扱い的に。そこはしょうがないといえばしょうがないのですが、せめてセイバーは、前回の聖杯戦争と切嗣についてもうちょっと語って欲しかった。ひょっとしたらBD版とかではあるのかもしれませんが、ちと惜しい。


さて、次はいよいよとうとう「Heaven's Feel」アニメ化の時が来た! 我々は10年待ったのだ! ……で、いつごろ、何回に分けてやるんでしょうか? さすがに1回じゃ2時間かけてもとても終わりそうにないのですが。むしろ劇場版より、また2クールでTVでやってもらいたいというのが本音です。