数日遅れの憲法記念日的な話

先日、自民党さんがなかなか困った改憲推進マンガを発表したそうで。


自民党の改憲漫画から「押しつけ憲法論」を考える


一応原本も読みましたが、リンク先で引用されている部分だけでもお腹いっぱい、もう十分ですという感じですねえ。リンク先記事中で指摘・批判されているように、これはもはや事実歪曲のプロパガンダと言っても良いレベルでしょう。タイトルが「ほのぼの一家」というのが全然ほのぼのじゃないブラックジョークというか。だいたい、これで本当に若者向けになるんでしょうか?


僕はことさら憲法改正絶対反対とも思いませんが、「押し付けられたから」とか「敗戦国が」とか、そういうルサンチマン的な感情ではなくて、「憲法をもっと良くする」という前向きな観点で具体的に論じてもらいたいものです。それにこのマンガだと、現憲法を多くの国民が70年間支持してきたという重要な事実がすっぽり抜け落ちているんではないでしょうか?


それにしても、これは自民党がわかって歪めているのか、心底これが事実だと思って作っているのか。どちらにしてもトホホな話で、少なくとも現行の自民党改正案には賛同できないということをあらためて確認できる「改憲マンガ」でありました。はぁ……。