響け!ユーフォニアム 第3話「はじめてアンサンブル」

いやあ、想像以上にシリアスな部活ものとして進行してますねえ。顧問の滝先生の問いかけによりなんとなく「全国進出」を目標として掲げた吹奏楽部。その時点でこういう展開になることは予想出来ていましたが、演奏以前に部活の態度そのものがぐだぐだで緩んでいると。別に、それほど熱心ではなく楽しくやりたいというのならそれはそれで良いのでしょうが、だったら最初から目標にしなければ良いという話で、滝が叱るのはもっともです。


ただ、2話で久美子も言っていたように、あの流れだとなかなか「全国大会目標」以外には手を上げづらかったのも事実。最初から誘導していたのか、それとも、その誘導に打ち勝つ意思を期待していたのか、気になるところではあります。滝の「自主性尊重」というのはお題目だけではなく、本気でやっているというのは分かりましたが、本当の自主性というのはこれが難しいんですよね。ネットで感想を見ますと、滝の指導については賛否両論な様子。ひとつ言えるのは、世の中に完璧な指導法はないし、仮にあったとしても実行できる完璧な人間はいないであろう、ってことでしょうか。滝はおそらく優秀な顧問なのでしょうが、別に万能の超人として描かれるわけではないとも思います。


さてそして、実は2年生が少ないのは、やる気のある人達が出て行ってしまったからだという事実が明らかに。幼なじみプラス部活の同僚とはいえ、女子3人とハンバーガー屋に入って平然と説明している秀一にちょっと感心してしまったりしつつも、この話は重要ですね。部長や副部長は滝に反発を感じながらも、それなりに頑張ろうというポジションでしょうか。ただ、こういう立場はどうしても中途半端になって双方から反発を買いそうで怖い。う〜ん、どうしたものやら。


高坂麗奈の、素人耳にも明らかに上手いトランペットの演奏と、その後の叫びが印象的でした。彼女の真剣な思いが皆に伝染する日は来るのでしょうか?