セグウェイは走れるか

セグウェイ、7月から公道で走行可能に 誘導員など条件(朝日新聞)


アメリカでの発表から14年(!)。遅々として法整備が進まずに日本での使用が普及しなかったセグウェイですが、とうとう公道で走行可能に? 腰の重い日本の役所もようやく前進かと思ったのですが、記事をよく見ると、「誘導員の配置」「最高時速10キロ以下」というあんまりな条件がついているのでトホホトホホでした。これではセグウェイの楽しみや実用性を完全にスポイルしているってものではないですか? あまりに硬直的ですよ。


かつて自動車が登場した頃に、イギリスでは「赤旗法」なる法律が作られ、「郊外では4mph(6 km/h)、市街地では2 mph(3 km/h)の速度制限」や「警告する為に、赤い旗を持った歩行者が先導する」というしょうもない規定をして、自動車産業アメリカの後塵を拝するようになったといいます。今となっては笑い話かと思っていましたが、まさか現代日本で同レベルの話が出てくるとは。がっくり来ますね。


もちろん、仮に無条件で走行が認められても実際に買ったり乗ったりするかは別ですが、問題なのは進取の気性と言いますか、新しいものを社会に取り入れていく積極性の欠如だと思うのです。まあ僕もあまり新しいものを取り入れていくタイプではないので偉そうなことはいえないのですが、日本国はただでさえ高齢化が進んでいくわけですから、気持ちは若く、これまで以上に新し物好きでいくくらいで無いといけないと思いますよ。


せめて、「まだ実験段階だからであって、将来は違う」ということであって欲しいですね。それでも何年実験してるんだ、って話ですが。