SHIROBAKO 第17話「私どこにいるんでしょうか…」

前回までのてんやわんやで相当な時間を消費してしまったムサニ。それでもまだ致命的というほどでは無いようで、遅れを取り戻すべく、制作は進んでいきます。時には懐かしい顔、本田さんが姿を見せる……って「だれですか?」と言いたくなるような変貌ぶりでした。あ、なんかこんなニュース最近見たなあ。ケーキ屋だからさらに太るかと思いきや、万策尽きなくなったら痩せるとか。監督にも見習ってほしいものです。


さて、そんな和気藹々のところで、夏コミもといマンフェスに三女のPVを出店するという話が! まだこの担当編集者の迷惑ぶりは終わっていなかったのか……。


スケジュールの厳しい中、ダミーのカットだけ出してしまえば良いという平岡の意見も正論といえば正論。しかし、PVで良いとこ見せてお客を掴みたいというのも制作スタッフの強い思いでしょうから、通りません。急いでPV用の絵を上げにかかります。当初の予定が狂うわけですから、みんな大変。新人の佐藤と安藤もなかなか苦労してますね。太郎の自信はこういう時は強いのか。実際、ちゃんと1話からカット持ってきて、この時ばかりはあおいもきっちりお礼言ってましたし。


途中で、ずかちゃんの奮闘とか色々とはさみますが、それはさておき、みんなの努力の甲斐って、良いPVが完成しました。ああ、これは見たい。えくそだすっ!も見てみたいと思いましたが、三女はそれ以上に見たいです。アニメファン的感性で言えば、これはヒットしますよ。途中でぷるんぷるんしない限りは……。あと最後、あおいと太郎が平岡を引っ張りこんでいたのも良かったですね。会社での流しそうめん大会とか、そういうの嫌いな人は嫌いでしょうし、「興味ない」と帰りたくなるのも理解できますが、それでも参加することで、彼もムサニの一員としての自覚が出てくるんじゃないでしょうか。ここは素直に太郎GJだったかと。


それにしても、あおいがどんどん頼もしく偉くなっていて、新人たちにアドバイスする姿も堂に入ってましたね。とても2年目とは思えない貫禄です。まあそれが、矢野さんに言われた言葉だったとしても(そういえば矢野さん復帰まだかなあ……)。正直、またパニクるあおいもちょっと見たかったりしますが。


もう一つあおい関連で言うと、美術の話のところで出てきた「調律宇宙軍とか、ゲキトパ2」をあおいがきっちり見ていたというのがちょっと印象的だったり。いや、これまでのあおいって、アニメ好きではあるにしてもどちらかと言うと作る側に興味がありそうで、具体的に好きな作品が古い「アンデスチャッキー」しか分からなかったじゃないですか。「アヴァ」はDVDで見たとも言ってましたけど。だから、意外と見る方のアニメ知識は少ないんじゃないかと疑っていたんですよ、すみません。パトレイバーならまだしも、王立宇宙軍レベルもきっちりチェックしている強者だったのですね。やはりそのくらいでないとアニメ業界志望しませんか。おみそれしました。


そしてしずか。きぐるみに入って演技もこなす万能振りを見せます。ふむ、声優さんの仕事というのはこういう地味なところから積み上げていくものなのですね。さすがに中に入るのは想定外の仕事ですが、とっさの機転と明るさに才能を感じます。このままスーツアクトレスなんてのも、それはそれでひとつの道ですが、やはり声優として頑張ってもらいたいですねえ。残り話数も少ないですが、三女の脇キャラでも何とか役がやってこないでしょうか。


最後に、音楽にのせて空を飛ぶ監督。シュールで笑わせてもらいました。