「Re:ゼロから始める異世界生活」にハマリ中

色々忙しくてアニメの消化もままならない今日このごろですが、その「忙しい」に拍車をかけるのが、ネット小説の「Re:ゼロから始める異世界生活」にハマってしまったことであったりします。年末年始の休みに、人気があるみたいだから読んでみるかと軽く手を出したところ、止まらなくなってしまいました。


「『小説家になろう』といえば異世界もの」という定式(?)に見事にそったタイトルであり、僕も最初は「どうせ主人公が異世界に召喚されて都合良くやってく俺TUEEE的なやつなんでしょ」という偏見が入りまくりだったのですが、なんのその。むしろ今作の主人公であるナツキ・スバルはもともとひきこもり学生であり、異世界に飛ばされてもチートどころか不幸属性がついたかのように危機に見まわれ、何度も命を落とすことになります。ただ、唯一身についた謎の「死に戻り」現象だけを武器に、最善の未来をつかむべく苦闘し、少しづつ成長していくのでした。


死に戻りありというと簡単に聞こえますが、死ぬのはちゃんと苦痛を伴うので、そう簡単に実行できる話ではありません。そして、死に戻った程度では解決できそうにない難局の数々と言ったら。「こんな苦難をどう乗り越えるんだ?」あるいは「誰が黒幕なんだ?」とハラハラドキドキさせるサスペンス的な要素も強く感じますね。


個性的なキャラや、基本の中世風ファンタジーながら、なかなか凝った世界観も読み応えあり。ヒロインのエミリアはもちろんのことながら、レムがこれほど愛らしいキャラになるとは。スバルのみならず、読者としてもエミリアとレムの間で心が揺れ動いてしまいますよ。


注意点としては、まずスバルの性格がかならずしもかっこ良くないというか、むしろ序盤の言動にかなり痛々しいものがあることですね。ただこれは、もともと引きこもり学生という設定もバックにあって、作者が意図的にそのように書いているのが分かるので、欠点とはいえないでしょう。


むしろ問題なのはその長大さでしょうか。読んでも読んでも終わらない分量はすごい。読者的には嬉しい部分でもありますが、4章なんて本編だけで130話。一体いつになったら区切りがつくのかという道のりでした。おかげでグングン時間が消費されていきます。これだけ長くて冗長な部分があまり感じられない(少しは感じる)のも見事なものですが、もうちょい刈り込めるんじゃないかという気もしないでもありません。ちなみに、現在はその4章を読み終わったところ。もう少し頑張れば連載に追いつけるかな。


なお、MF文庫Jで書籍化もされているようで。

キャライメージが僕の脳内とちと違いますが、まあ許容範囲内として(偉そうな感想)。ただ、レビューは賛否両論ですね。まあ、序盤時点ではさほど面白くもないので、悪い評価にも納得はできます。ここからどんどん世界が広がっていくのが圧巻なのですが、そこまでいくのに一体文庫何冊になるんでしょうか……。