ユリ熊嵐 第1話「私はスキをあきらめない」

幾原監督と聞かなければ、多分タイトル切りしていたであろう一作。大体なんですか、ユリ熊嵐って。ワムウの神砂嵐をどことなく連想しますが、それはともかく、「ユリ」「熊」「嵐」と、普通ならば結びつかない単語を三題噺のようにつなぎ合わせる強引技。まあこの時点で幾原さんらしいと言えばらしいです。


そして本編は予想以上にすっ飛んだ方向。ま、これも幾原さんなのでそもそも予想してもしょうがないのですが、小惑星クマリアが爆発して熊が暴れるようになって、人間に化けて2人、いや、2匹の熊が女子高に現れると。1話を見る限り紅羽が主役っぽかったですが、公式サイトの表示からは意外にも熊の百合城銀子がトップ。ふむぅ。銀子を演じる荒川美穂さんはピングドラムの陽毬の人ですね。


とにかく、「いかにも」な背景美術や独特の台詞回しや用語は見ているだけでも面白いですが、この先待つのは人と熊の相容れない闘争か、はたまた種族を超えた友愛か。少なくとも、単純なほのぼのユリにならないことははっきりしておりますが。特に考察とか難しいことには取り組まずとも、なんとなく追っていきたいところです。ただ、ピンドラが後半失速した感は否めませんので、その轍は踏まないでいただきたいところ。ガウガウ。