理研:笹井芳樹副センター長が研究棟で自殺 現場に遺書(毎日新聞)

また痛ましい話になってしまいました。批判されて辛い日々だったのでしょうが、何も死んでしまうことはないでしょうに……。僕は詳しくないですが、記事を見ると優秀な実績をあげてきた学者だったとのこと。まだ働き盛りなのに、惜しいです。


とはいえ、死者に鞭打つようで申し訳ないですが、真相の明らかになっていない現状で自殺という選択肢は、あまりにも煮えきりません。STAP細胞に自信があるのなら堂々としていれば良かったでしょうし、そうでないのならば、事実の解明に尽くしてもらいたかった。残念です。


もっとも、自殺に追い込まれる時点で当事者は精神的に病気と言っても良いほどに追い込まれているわけであり、それを周囲がサポートできなかったのが問題なのかもしれません。いや、話を広げるならば、いつまでたっても自殺大国である日本の国自体が、自殺に対して無策に過ぎるということになるのでしょう。


それにしても、結局STAP細胞とは何なのか。傍で見ている限り、もはや限りなく黒に近いグレーと言った印象ではあるのですが、いよいよマイナスイメージが強く根付いてしまいました。今からでも何かの奇跡で実証されてほしいという期待もなくはないのですが、「夢の技術」のはずが、ここまで来ると「魔性の存在」みたいな状態ですね。果たして、本件の事情がすっきり解明されることがあるのでしょうか? 笹井さんの死をせめて無駄にしないためにも、その日が来ることを望みます。