図書カードという魅惑。そして株主優待の誘惑

図書カード、それは読書好きにとって魔法のカード。「これさえあればお金がなくても本が買える」という心強い味方。下手にお金があると、貯めようか、他のことに使おうかという逡巡が生じてしまいますが、図書カードはただ本を買う、その目的のためにのみ存在するというのが潔い。ついには現金よりも図書カードの方がうれしく感じられてしまうという、倒錯の世界にすら入ってしまいそうなほどです。ただ、自分でお金を出して図書カードを買うというのはさすがにバカバカしいですし、人からもらうという機会もそうあるものではありません。


で、こんな前置きをして何が言いたいかというと、


ぴあ(4337)株主優待で図書カード5000円分届きました!


ということなのでありました。


(↑やってきた図書カード500円×10枚。できれば5000円のカード1枚にまとめてもらいたかった気もする……)


株主優待で図書カードというのは、無くはないものの、それほど多いわけではありません。自社製品や商品券を配れるところはそれにしますし、そうでないところもクオカードが主流です。まあ、一般的にはクオカードのほうが使い出が良いのでしょう。また、基本的に現金に非常に近い性質を持つため、自社製品と比べて企業の負担は大きく、さほど割の良い利回りは期待できません(これはクオカードも同様ですが)。有名どころでは稲葉製作所が100株保有(約14万円)で1000円の図書カードですが、これで利回りは0.7%。他の銘柄を見ていても、どうも0.5〜1.0%あたりが相場のようです。


そんな中、ぴあは100株保有(約18万円)で図書カード2500円。これだけでもお得感がありますが、なんと、保有が2年目になると倍額の5000円に! 利回りで言うと3%近くになります。さすが文化事業を推進するぴあさん、太っ腹ですよ。なお、図書カードだけではなく、お好みでぴあギフトカードやシネマギフトカードにも変更可能です。


僕は今年が2年目となり、めでたく5000円いただきました。とりあえず、この優待が続く限りぴあ株を保有し続ける所存です。購入時の価格が12万円だったので6万円ほど差益も出ているのですが、売るつもりはありません。ただ、こういう金券類の優待というのは割とあっさりと廃止されてしまうことが多く、先日も、保有していたオリコンが図書カード優待廃止を発表して、株価が急落してしまいました(僕も投げ売りました)。ぴあさんには、どうか末永く優待継続していただきたく、お願いいたしますよ。