「雛見沢停留所〜ひぐらしのなく頃に原典〜」

いまさらひぐらしの関連本でもあるまいかなあ、なんて手に取る前は思っていたのですが、予想以上に面白かった。あくまで「原典」であって、いつものひぐらし世界とは別物の世界観。東京に憧れる女子高生の魅音に、彼女のあこがれの先輩である梨花を中心に、虚々実々のサスペンスが展開されます。魅音梨花に「さん付け」しているだけでも新鮮。残念ながらレナや聡子の出番はサービスカットを除けばありませんけどね。


原典というだけあって、ひぐらし初期のような不気味さ、不安さが感じられました。ラストのもやもやした感じも「らしい」です。


元は演劇脚本として書かれたというだけあって、物語の舞台はほとんどバス停周辺のみで繰り広げられるのも趣あり。絵もうまく、マンガとしての出来もなかなかなので、ひぐらし好きな方なら読んで損はない一品かと思いますよ。