「THE IDOLM@STER MOVIE」

行ってきましたアイドルマスター劇場版。うん、良かったですよ。「最高」とまでは言いませんが、普通に良作でしたね。TV版が好きだった方なら期待を裏切られることはないかと存じます。映画の日の1000円はお得感ありでした。そのためもあってか、劇場は2週目だというのに満員。この手のアニメ作品でこれだけ混んだのは意外と記憶に無かったりします(初日とかは別として)。


今回は後輩キャラが登場。なんでもソーシャルゲームの方に出ているキャラらしいですが、そちらのほうは未プレイにつきさっぱり。とはいえ、本作だけでも問題なく見られました。765プロの彼女たちがすでにトップクラスの人気アイドルになっているだけに、その地点に憧れる後輩たというのがが新鮮でしたね。


冒頭の嘘映画予告は「いきなりこんなんですか」と苦笑。予告にしては見せすぎ&長すぎな感もありますが、非常に面白そうだったので、これを真面目にアニメ映画として作っても十分に採算は取れるであろうと、僕は確信いたしておりますよ。「アイドルってなんなの!?」的な言葉の使い方に、どことなくゼノグラシア感があって懐かしい。


何しろキャラ数が多いので、映画の中で各自動かすのは大変だったと思いますが、アイドルたちは元より、小鳥、社長、義澤さんにジュピターの出番までちゃんと作っているのは大したものです。あと、いまさらですがプロデューサーって普通にイケメンですよね。ちょっと頼りない感はあっても、頑張り屋で親しみやすい人物というのが伝わってくるので、アニマスの成功はやはり、彼の存在によるところも大きいのではないかと思います。アイドルたちの成長を見るだけでなく、自らも成長しようというその意気や良し! もっとも、ストーリー的にはハリウッドへの研修話はいらなかったんじゃないかという気もしないでもないですが。


ライブシーンが一曲だけだったのも残念といえば残念だったかなあ。ただ、あれ以上続けてもダレる可能性もあり、致し方ないところでしょうか。歌自体は各所でたくさんかかってましたしね。


それにしても、人気アイドルとなりながらもなお研鑽を怠らず、前に歩んでいこうとする彼女たちの力強さは眩しく感じられます。自分は果たして漫然と生きているのではなく、ちゃんと成長できているのであろうかと、反省を込めつつ前向きな気持になれる、そんな映画でした。


なお、来場者特典の劇場版コミックス第0巻はそれだけで映画の何割分かの価値はありと見ます。まなさんのコミック版はこれまで未読でしたが、こんなに上手いとは。これは単行本買わないとかなあ。