坂道のアポロン 第12話「オール・ブルース」

最終回。千太郎がいなくなったのに、素直に寂しさを認めることができないツンデレ薫君は、またしても失言でりっちゃんを悲しませてしまうことに。


「最低だ、俺」


いやまったく。何回それを繰り返しているんですか、と言いたくもなって来ますが、そんなこんなで千太郎が戻らぬまま、卒業を迎えたのでした。


そしてBパート……って、8年も経ってる〜!? 薫の医師免許取得をアイキャッチ1枚で済ませるとは、なかなかの大技です。研修医として多忙な日々を送る中で、自分の「夢」を思い起こそうとする薫。そんな折、まさかの再登場な百合香から千太郎の情報を得て、その場所(どこかの島?)へ向かいます。


教会のオルガンと、千太郎が持ち込んだドラムセットで、8年ぶりのセッション。会話もいらず、まず演奏というのが彼ららしかったですね。


最後は教会を飛び出し、青空のもと、坂道を駆け下りる二人。そこにりっちゃんもやってきて、3人が再開したところで幕。なにやら音楽と勢いに誤魔化された感もありますが、爽快感のあるラストでした。


少年少女たちのまっすぐな青春物語でしたね。舞台が60年代の九州というのも興味深く、演奏シーンのクオリティもさすがでした。ただ、終わってみればジャズは意外に脇役といいますか、ジャズ自体がテーマというわけでも無かったのかなという印象が。その意味では、けいおんに似てると言えなくもない、かも。


全体的にはさすがのクオリティで楽しめました。お疲れ様でした。