「交響組曲「ドラゴンクエストIX」星空の守り人 」

結局今のところプレイしていないドラクエ9のサントラ、おなじみオーケストラ版です。


演奏は東京都交響楽団。かつてのN響やロンドンフィルに比べると名前的には地味ですね。演奏技術について細かいところは分かりかねますが、いまいち録音が遠い感じがするんですよねえ。これは8の方が顕著でしたが。ちょっともったいない気がします。


さて、曲の方ですが、7以来のゲーム未プレイでの鑑賞。最近のドラクエ曲らしい、「流れるように美しい旋律」が主流ですかね。ただ、2〜5あたりの時期に比べると、「コク」と言いますか、曲の力強さに欠ける感が否めません。美しくてもそれだけで終わってしまうような。口ずさみたくなる曲が少ないとも言えますかね。好みの問題もあるでしょうが、やはりすぎやま先生もお年なのだなあ、と思ってしまいます。この感覚、最近の宮崎アニメを観るときにも近いものがあるなあ……。


それでも、「天の祈り」は美しく、「負けるものか」「決戦の時」といった戦闘曲は迫力もあり、「野を越え山を越え」なんかはBGMとして流す分にはすごく綺麗だと思います。あと久々に序曲のイントロが変わったのも注目点ですかね。個人的には、序曲イントロは「ドラゴンクエストのうた」に収録されている、明るくて勢いの良いバージョンが結構好きなんですが、マイナーすぎですか、そうですか。