ショスタコーヴィチを聴いてみる
- アーティスト: レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団,ショスタコーヴィチ,ムラビンスキー(エフゲニ)
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1997/03/21
- メディア: CD
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クラシックでは、ベートーヴェンとかチャイコフスキーとかの有名どころが好きな僕ですが、最近ちょっと注目しているのがショスタコーヴィチです。メジャーと言えばメジャーですが、マイナーと言えばマイナー。微妙な存在感ですね。
きっかけはBSでやってた、N響によるショスタコーヴィチの第9。第1楽章のおどけた感じに、「ショスタコさんはこんな曲を書くのか」とイメージ一新(2楽章以降は特におどけては無いですが)。それまでは、年代が現代に近いこともあって、現代的な難解な曲の人という偏見があったんですね。後で調べてみると、ソ連の体制下でプロパガンダ的な分かりやすい曲を書かされたため、逆に現在まで人気を博すようになったとのこと。ううむ、本人にとっては不本意だったのかも……。
で、ムラヴィンスキーの第5とバーンスタインの第7に手が伸びるというお約束的コース。まだ聞き込んでいないので語るほどではありませんが、だんだんとメロディーが分かってきましたよ。どちらも緊張感と迫力があります。
それにしても、「ショスタコーヴィチの証言(wikipedia)」にかかるエピソードが面白い。「実は彼は反体制派であった」という偽書が、結果として西洋におけるイメージを向上させ、人気に一役買うことになったと。これも複雑な話です。「証言」が偽書だったとすると、真のショスタコーヴィチ像というのは、どんなものだったんでしょうね。